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メタセコイア並木

メタセコイア並木 滋賀県高島市

県道小荒路牧野沢線の総延長2.4km(約500本)にわたるメタセコイア並木です。『新・日本街路樹100景』にも選ばれています。

通常は多くの観光客で賑わいますが、今年は人もまばらで、のびのびと空にそびえる姿を撮ることができました。並木を外れた田圃の中からの姿も雄大です。

本来の役割は防風林で、周囲にはクリやブドウなどの果樹園が広がります。ピックランドでは、初めて目にする色々な種類のブドウが販売されており、お土産に購入し食べ比べてみました。

「お土産」と云うと、高島市では面白い取り組みが行われています。

関西人にお馴染み「フルタ製菓」の「セコイヤチョコレート」。

2016年にメタセコイア並木を管理する高島市が、「フルタ製菓」と包括連携協定を結び、同並木をパッケージに供した「セコイヤチョコレート」を市内限定で販売しています。商品の売上に応じてフルタ製菓から高島市に寄付が贈られ、メタセコイア並木の保全活動に役立てられています。

地域の「風景」が地元の特産の「お菓子」になり、その「お菓子」が来訪者の土産になり、その売上の一部が「風景」を守っていく。Win×Win×Winの素敵な取組です。

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旅 ∩ Run

「日本で最も美しい村」のちいさな宿

『新庄宿 須貝邸』岡山県真庭郡新庄村
宿場町の面影が残る 須貝邸

岡山県でいちばん小さな村「新庄村」。

「新庄宿 須貝邸」は、かつての出雲街道に立地し、樹齢百年の桜の古木並木に溶けこむように佇んでいる。

宿場と宿場をつなぐ街道に並木が残る箇所は多いが、宿場町の中に並木がある風景はめずらしい。桜は「がいせん桜」と親しまれ、明治39年に日露戦争での戦勝を記念して植えられたとのこと。

須貝邸の夜は温かい灯りでつつまれる
街道の家々では朝夕に角掃きがされる

出雲街道は中海のウナギを京都や大坂に運ぶための「ウナギの道」としての役割も持っていたらしい。鰻を生きたまま遠方まで運ぶために、宿場では清流に浸して精気を与えたということである。

今も、街道の両側には清流が流れ、鯉がのびのびと泳いでいる。

この宿場では、人間のみならず、ウナギも元気を取り戻していたというのはなんとも微笑ましい。

清流が流れる家の前の水路には鯉が泳ぐ
「人生のひと呼吸を、この場所で」

宿は「株式会社まちづくり新庄村」が運営しており、若いスタッフのもてなしは何とも気持ちが好い。

また、村出身の若いシェフによる里山の旬を盛り込んだ料理は、うっとりするほど美味しかった。

山里の滋味あふれる料理
朝食は炭火焼の「ヒメノモチ」を中心に
道の駅で購入したお土産のヒメノモチと黒モジ茶

日本のあちこちをフラフラしていると、時々『農村風景を家形に切り取った』ロゴを目にすることがある。『可愛くて、ほっこりと温かくて素敵なマークだなぁ』と思っていたが、調べてみると「日本で最も美しい村」連合のロゴマークという事がわかった。

新庄村も「日本で最も美しい村」連合の一員であるが、「新庄宿 須貝邸」を一言で云うと、このロゴマークのような場所であった。

◇「日本で最も美しい村」連合の目的
「日本で最も美しい村」連合は、素晴らしい地域資源を持つ美しい町や村や地区が、「日本で最も美しい村」を宣言することで自らの地域に誇りを持ち、将来にわたって美しい地域づくりを行い、地域の活性化と自立を住民自らの手で推進することを支援します。
なかでも、生活の営みにより形成されてきた景観・環境や地域の伝統文化を守り、これらを活用することで観光的付加価値を高め、地域の資源の保護と地域経済の発展に寄与することを目的としています。

「日本で最も美しい村」連合Webサイトより

https://utsukushii-mura.jp/

・新庄宿 須貝邸 https://sugaitei.jp/

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