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天と地の間で平和を願う

『若人の広場公園』兵庫県南あわじ市

屋上展望台の眼下には鳴門海峡が広がる

淡路島の福良湾を見下ろす大見山(標高145m)に位置する都市公園。

1967(昭和42)年に、太平洋戦争の戦没学徒らを追悼する施設として建設され、2015(平成27)年に都市公園として再整備された。若人の広場の「戦没学徒記念館(現在は管理棟)」と慰霊塔「永遠の灯」の設計者は丹下健三。

青空に向かってのびやかに佇む慰霊塔は、学生を象徴するペン先を模しているそうだ。

若者よ天と地をつなぐ灯りたれ

記念塔の下部には『若者よ天と地をつなぐ灯りたれ』と記された、「永遠の灯り」が灯っている。阪神淡路大震災により一度は途絶えた灯火は、多くの再整備を望む声により復活した。

若人よ 不純の劫火を消せ
若人よ 不屈の理念を燃や

若人はここに巨歩を発するのだ

360°パノラマに広がる風景を見ていると、戦没した若人がこの広場に集い、どこまでも続く青空、穏やかな海、行き交う船、木々の息吹、茜色の夕日を眺めながら「今日も一日良い日だったなぁ」と言っている気がしてくる。

若くして失われた尊い命に合掌。